劇団民藝

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2022年上演作品

モデレート ソプラノ(仮)

原題=The Moderate Soprano
作=デイヴィッド・ヘア 訳・演出=丹野郁弓

11-12月 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

イギリス、サセックス州、グラインドボーンは1934年以降毎年開催されている音楽祭の開催地として知られています。このオペラハウスを建設したのは情熱の男、ジョン・クリスティでした。彼は、ナチスが台頭したドイツを追われた二人のドイツ人と一人のオーストリア人を雇い入れます。オープンしたのも束の間、やがて第二次世界大戦の勃発、グラインドボーンも閉館の危機に見舞われ、三人の男たちも散り散りになっていきます。
偉大な芸術とはどのように創られるものだろうか? 芸術と社会・経済との関係は? 理想とは?愛とは?それでもへこたれない勇気とは?芸術が、ともすれば顧みられることの少ない現在、この作品は多くのことを私たちに問いかけてくるに違いありません。
2015年初演、改訂を経て2018年再演されたデイヴィッド・ヘアのヒット作、本邦初演でお送りします。

あらすじ

1930年代、ジョン・クリスティはソプラノ歌手である妻オードリーともども、ワーグナーの大ファンである。彼はサセックスにある自分の広大な邸宅にオペラハウスを作ろうと決意する。折も折、ドイツを追われた三人の音楽家たちがいた。指揮者のフリッツ・ブッシュ、演出家のカール・エバート、マネージメントのルドルフ・ビングである。ジョンはオードリーを主演とする至高のオペラを彼らが創り上げてくれるだろうと期待して、三人をこのグラインドボーンに招き入れる。「この国を何とか元気にしなくては。それができるのは私だけだ」。当時のイギリスのオペラ事情はドイツよりはるかに遅れていた。オペラ文化をイギリスに根付かせようとするのはジョンにとっては愛国心にも近い気持ちからであった。
だが、三人の男たちはそれぞれのプロである。なかなかジョンの思い通りに動いてはくれない。オペラハウスのオープンが迫ってくる。果たして初日は無事に開くのだろうか?

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