劇団民藝

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2022年上演作品

ルナサに踊る

原題=Dancing at Lughnasa
作=ブライアン・フリール 訳=長木 彩
演出=シライケイタ

5-6月 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

ルナサとはケルトの八月の収穫祭。工業化の波が、片田舎で暮らす五人姉妹を吞み込んでいった時代の、追想と郷愁の物語です。運命の囚われ人のような彼女達には抑圧された世界しかありません。だからこそそこには充足した生への渇望が潜み、狂おしいダンスとなって自我を解き放つ姿が深い感動を誘います。92年度オリビエ賞、トニー賞に輝いた世界的な傑作です。民藝では93年渡辺浩子演出により『ルナサの祭りの日に』として本邦初演。このたびは、女優の長木彩が翻訳家としての新たな一歩を踏み出します。演出には民藝初登場となるシライケイタさんをお迎えし、二人による新訳、新演出によってみずみずしく甦ります。

あらすじ

1936年8月。アイルランド北西部の村はずれに住む貧しきマンディ一家。長男のジャック神父と未婚の五人姉妹たち。末妹のクリスには7歳になる息子マイケルがいる。
ジャックはアフリカの病院で働きながら布教活動をする村の英雄だ。その兄が見るも無残な姿で村へ戻ってきた。マルコーニ製のラジオが一家にきた夏のことだ。身を寄せ合って暮らす姉妹の気を紛らわせるのは音楽だけ。今年の収穫祭は昔みたいにみんなで行こうと提案する三女のアグネス。もうそんな歳ではないと反対する長女ケイト。ラジオから曲が流れる。次女マギーが音楽に合わせて踊りだす。四女ローズが一緒に踊る。妹たちもそれに続く。その姿を呆れて見ていたケイトが、ついに立ち上がり激しく踊りだす。屈折した真の感情を見せながら。ラジオが中断し狂乱の後の沈黙が訪れた一家に、マイケルの父親ジェリーが突然現れて……。

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