作=小山祐士 演出=丹野郁弓
5月 麻生・四国 9・10月 九州
瀬戸内海の美しい叙情と、時代の波に抗いながら必死に生きる人びとの哀歓をうたいあげる小山祐士作品。1963年初演いらい宇野重吉演出・北林谷栄主演により、ロングラン上演を重ねてきました。このたびは丹野郁弓演出で、あらたに日色ともゑがハナ婆さんを継いでいきます。
小さな汽船が行き来する瀬戸内海の小さな島。白い大きな花をつける泰山木。その木の下で質素に暮らすハナ婆さんは、貧しいながらも9人の子どもを産み、戦争中に優良多子家庭として表彰されました。しかし3人の子は戦死、のこる6人の子までも、広島の原爆で亡くしていました。思えば、殺されるために産んだようなものだ――。悲しい体験をもつハナは戦後、人助けのつもりで、頼まれると密かに子どもをおろしてやっていたのです。
早春のある日、ひとりの男が泰山木のその家を訪れます。堕胎の罪でハナ婆さんを逮捕しにやって来た木下刑事です。御幸署へ連行する船中でハナ婆さんの話を聞く木下刑事も、また誰にも言えない苦悩を抱えていたのでした……。
木下刑事 | 塩田泰久 |
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神部ハナ | 日色ともゑ |
須崎刑事 | 吉田正朗 |
小使 | 松田史朗 |
マリという女 | 八木橋里紗 |
出前持ちの青年 | 横山陽介 |
髪を垂らした女 | 桜井明美 |
磯部の奥さん | 神保有輝美 |
田舎ふうの紳士 | 吉岡扶敏 |
若い船員 | 平野 尚 |
漁師の女房 | 船坂博子 |
医者 | 天津民生 |
看護婦 | 佐々木郁美 |
歌を唄う男 | 千葉茂則 |
ギターを弾く男 | 湯淺 隆(MUZIC@NET/マリオネット) |
〃 | 吉田剛士(MUZIC@NET/マリオネット) |
装置 | 石井みつる |
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照明 | 前田照夫 |
衣裳 | 緒方規矩子 |
音楽 | 斎藤一郎 |
編曲 | 湯浅 隆 |
〃 | 吉田剛士 |
効果 | 岩田直行 |
舞台監督 | 深川絵美 |
2021年5月9日(日)麻生市民館 大ホール(新百合ケ丘)13:00開演
◆小田急線新百合ヶ丘駅下車北口徒歩3分
◆開場は12時15分
2021年3月1日(月)
一般=5,000円
U25席 2,000円 ※25歳以下または学生(要会場にて身分証を提示)
TEL.044-987-7711(月~土 10時~18時)
チケットに関するお問い合わせもお気軽にお電話ください。
TEL.044-955-3100(10:00~17:00/3/1から平日のみ、4/1からは毎日営業)
上演地 | 会場 | 上演期日 | 上演回数 | お問合せ |
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川崎 | 麻生市民館 大ホール | 2021年5月9日 | 1回 | 劇団民藝 044-987-7711 |
松山 | 愛媛県県民文化会館サブホール | 2021年5月11日 | 1回 | 松山市民劇場 089-943-2460 |
今治 | 今治市公会堂 | 2021年5月12日 | 1回 | いまばり市民劇場 0898-32-0330 |
高知 | 高知市文化プラザ かるぽーと | 2021年5月13日・14日 | 2回 | 高知市民劇場 088-802-7538 |
高松 | レグザムホール | 2021年5月16日 | 1回 | 香川市民劇場 087-821-7891 |
徳島 | あわぎんホール(郷土文化会館) | 2021年5月18日 | 1回 | 徳島市民劇場 088-653-1752 |
鳴門 | 藍住町総合文化ホール | 2021年5月19日・20日 | 2回 | 鳴門市民劇場 088-684-1777 |
計9回