作=吉永仁郎 演出=高橋清祐
こぼれる笑いとあふれる涙、心にしみるセリフの数々……。祖父・広津柳浪と父・和郎、娘・桃子の作家三代のおかしな家族の近景をユーモラスに描いた吉永仁郎氏の快心作です。2001年の初演いらい全国各地で上演を重ねつつづける感動の舞台。家族を結ぶ不器用な愛情、和郎の友人・志賀直哉と宇野浩二との男の友情を描きながら、家族のあり方、人間の生き方、そして人が真実にむかう姿勢を凛として浮かび上がらせます。
戦後最大の冤罪事件にペン一本で挑んだ広津和郎
病身の和郎に寄り添い支えつづけた一人娘の桃子
父と娘とのおかしくせつない家族のきずなを描く
下山事件、三鷹事件と国鉄にかかわる怪事件がつづく1949年。8月17日未明、福島県の松川付近で列車が転覆、多くの死傷者を出した松川事件。検挙された容疑者20名が第一審で死刑を含む有罪判決。無実の罪の被告たちを救うため、ペン一本で奮闘する広津和郎。その父を支えつづける娘・桃子――しかし戦前は母との別居によって心にうずまく父への不信、戦中は戦争協力を忌避して「負ける戦争はしないものだ」とうそぶく父への憤りがありました。松川裁判をたたかいつづける病身の父にぴったり寄り添う桃子は「好きよ、お父さんが好き」とひとりつぶやきます……。
広津和郎(作家) | 伊藤孝雄 |
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松沢はま(和郎の妻) | 仙北谷和子 |
広津桃子(和郎の娘) | 樫山文枝 |
広津柳浪(作家・和郎の父) | 安田正利 |
広津桃子(女学生時代) | 飯野 遠 |
宇野浩二(作家・和郎の友人) | 小杉勇二 |
志賀直哉(作家・和郎の友人) | 水谷貞雄 |
赤間勝美(松川裁判の被告) | 伊東理昭 |
安藤貞男(取調べの証人) | 梶野 稔 |
〃 | 平松敬綱 |
飯島義雄(取調べの証人) | 武藤兼治 |
〃 | 塩田泰久 |
兼子ツヨ子(取調べの証人) | 藤巻るも |
赤間ミナ(取調べの証人・勝美の祖母) | 田畑ゆり |
武田辰雄(警察官・巡査部長) | 松田史朗 |
玉川正(警察官・警視) | 伊藤 聡 |
装置 | 勝野英雄 |
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照明 | 尾藤俊治 |
衣裳 | 貝沼正一 |
効果 | 岩田直行 |
舞台監督 | 中島裕一郎 |
演出助手 | 兒玉庸策 |
上演地 | 会場 | 上演期日 | 上演回数 | お問合せ |
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沼津 | 沼津市民文化センター 大ホール | 2014年5月16日・17日 | 2回 | 沼津市民劇場 |
伊東 | 伊東市観光会館 | 2014年5月19日 | 1回 | 伊東市民劇場 |
下田 | 下田市民文化会館 | 2014年5月20日 | 1回 | 下田市民劇場 |
浜松 | アクトシティ浜松 大ホール | 2014年5月22日~26日 | 5回 | 浜松演劇鑑賞会 |
静岡 | 静岡市民文化会館 中ホール | 2014年5月28日~31日 | 4回 | 静岡市民劇場 |
島田 | プラザおおるり | 2014年6月1日 | 1回 | 島田市民劇場 |
富士宮 | 富士宮市民文化会館 | 2014年6月2日 | 1回 | 富士宮市民劇場 |
富士 | 富士市文化会館ロゼシアター 中ホール | 2014年6月3日 | 1回 | 富士市民劇場 |
清水 | 静岡市清水文化会館マリナート 大ホール | 2014年6月5日 | 1回 | 清水市民劇場 |
浜松北 | 浜松市浜北文化センター 大ホール | 2014年6月6日・7日 | 2回 | 浜松北市民劇場 |
三島 | 三島市民文化会館 大ホール | 2014年6月8日 | 1回 | 伊豆市民劇場 |
藤枝 | 藤枝市民会館 | 2014年6月9日 | 1回 | 藤枝市民劇場 |
磐田 | 磐田市民文化会館 | 2014年6月10日 | 1回 | 磐田演劇鑑賞会 |
菊川 | 菊川文化会館アエル | 2014年6月11日 | 1回 | 掛川演劇鑑賞会 |
計23回