2025年上演作品

煮えきらない幽霊たち――蘭学事始浮説

作=吉永仁郎 演出=丹野郁弓

創立75周年

2025年5月10日(土)~19日(月)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

後援=川崎市麻生区

平賀源内と杉田玄白ら蘭方医が医学書翻訳に苦闘中
江戸時代の半ば過ぎ、型破りな登場人物たちを軽妙に描く

 劇団民藝で最も上演作の多い吉永仁郎氏の1987年の作品。医術のため、という高い理想を追い求めた蘭方医たち、その半ば犠牲となった市井の女たち。ともすれば重くなりがちなこのテーマを実に軽妙にまとめあげた、まさに「吉永ワールド」。折しも「解体新書」発刊から250年を過ぎ、幽霊さんたちは今頃どんな顔をして私たちを見ているでしょうか。

【上演時間約2時間15分(途中休憩15分含む)】

あらすじ

 時は江戸時代の半ばを過ぎた18世紀後半、平賀源内は地質学者、蘭学者、浄瑠璃作家などなど様々な肩書を持つが、どれも金にはならない。通いの女房お仙も呆れ顔。杉田玄白は蘭学者で藩医、目下ターヘル・アナトミア(「解体新書」)の翻訳に夢中だが、オランダ語の辞書も無く作業は熾烈を極める。蘭学者の前野良沢や中川淳庵に親友の源内も交えて奮闘中。問題はこの書物の内容が正確なのかどうか。彼らはお仙の妹お藤やその母青茶婆の解剖を試みる。自分の肉体が切り開かれることになる幽霊となったお藤や青茶婆の恨みはいかばかりか。時が過ぎ、彼らはこの世を見物しながらなかなか成仏できないでいる……。

※前野良沢役が西川明から横島亘に変更になりました。

〈掲載情報〉
4月22日 毎日新聞夕刊 千葉茂則・塩田泰久インタビュー
4月24日 東京新聞朝刊 公演情報
4月25日 ステージナタリー 公演情報
4月25日 しんぶん赤旗 中地美佐子インタビュー
5月7日 定年時代 公演情報
5月11日 赤旗日曜版 橋本潤インタビュー

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キャスト

平賀源内千葉茂則
杉田玄白塩田泰久
前野良沢横島 亘
中川淳庵橋本潤
腑分けの老人佐々木研
久五郎花城大恵
お仙中地美佐子
お藤新澤 泉
青茶婆別府康子
 

スタッフ

装置堀尾幸男
照明前田照夫
衣裳宮本宣子
音楽八幡 茂
効果岩田直行
擬闘森岡隆見
舞台監督中島裕一郎

スケジュール

2025年5月10日(土)~19日(月) 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(新宿南口)

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19
13:30     ★※
18:30         〇撮        
  • 開場は開演の30分前、チケット受付は1時間前からです。
  • ☆5月11日(日)終演後、出演者との交流会を開催します。
  • ★5月17日(土)終演後、バックステージ・ツアーを開催します。
  • 交流会、バックステージ・ツアーどちらも参加無料、予約不要です。他日ご観劇の方でイベントにご参加の方は、お持ちのチケット(もしくは半券)をご持参のうえ終演時間に劇場ロビーへお越しください。
  • ※:5月17日は前売り分完売
  • 撮:5月14日は映像撮影用のカメラが入ります(客席最後列)

紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA(新宿南口)のアクセスマップ

  • JR新宿駅「新南口」より徒歩5分・「南口」より徒歩8分/JR代々木駅「東口」より徒歩5分
  • 地下鉄副都心線 新宿三丁目駅「E8出口」より徒歩5分
  • 京王線「調布」で(橋本行)に乗り換え「若葉台」下車徒歩5分
  • 小田急線「新百合ヶ丘」で(唐木田行)に乗り換え「黒川」下車徒歩8分

※駐車場がございません。電車をご利用ください。

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バリアフリー観劇について

ご利用の際は必ず事前にご連絡ください。

  • バリアフリー割引あります。
  • 車いす席・補助犬、点字ちらし、点字パンフレットのご用意がございます。
  • 視覚障害者対象・事前舞台説明会を5月11日、17日12:30~開催します。
  • 聴覚障害をお持ちの方を対象に台本事前貸出を行っております。劇団までお申し込みください。

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