劇団民藝

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2009年上演作品

静かな落日-広津家三代-

作=吉永仁郎 演出=高橋清祐

7~12月 関越・神奈川・近畿・中部北陸・甲府

こぼれる笑いとあふれる涙、心にしみるセリフの数々……。祖父・広津柳浪と父・和郎、娘・桃子の作家三代のおかしな家族の近景をユーモラスに描いた吉永仁郎氏の快心作です。2001年の初演いらい全国各地で上演を重ねつつづける感動の舞台。家族を結ぶ不器用な愛情、和郎の友人・志賀直哉と宇野浩二との男の友情を描きながら、家族のあり方、人間の生き方、そして人が真実にむかう姿勢を凛として浮かび上がらせます。

あらすじ

戦後最大の冤罪事件にペン一本で挑んだ広津和郎
病身の和郎に寄り添い支えつづけた一人娘の桃子
父と娘とのおかしくせつない家族のきずなを描く

下山事件、三鷹事件と国鉄にかかわる怪事件がつづく1949年。8月17日未明、福島県の松川付近で列車が転覆、多くの死傷者を出した松川事件。検挙された容疑者20名が第一審で死刑を含む有罪判決。無実の罪の被告たちを救うため、ペン一本で奮闘する広津和郎。その父を支えつづける娘・桃子――しかし戦前は母との別居によって心にうずまく父への不信、戦中は戦争協力を忌避して「負ける戦争はしないものだ」とうそぶく父への憤りがありました。松川裁判をたたかいつづける病身の父にぴったり寄り添う桃子は「好きよ、お父さんが好き」とひとりつぶやきます……。

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広津和郎(作家)伊藤孝雄
松沢はま(和郎の妻)仙北谷和子
広津桃子(和郎の娘)樫山文枝
広津柳浪(作家・和郎の父)安田正利
広津桃子(女学生時代)飯野 遠
宇野浩二(作家・和郎の友人)小杉勇二
志賀直哉(作家・和郎の友人)水谷貞雄
赤間勝美(松川裁判の被告)伊東理昭
安藤貞男(取調べの証人)梶野 稔
 〃 平松敬綱
飯島義雄(取調べの証人)……武藤兼治
 〃 塩田泰久
兼子ツヨ子(取調べの証人)藤巻るも
赤間ミナ(取調べの証人・勝美の祖母)田畑ゆり
武田辰雄(警察官・巡査部長)松田史朗
玉川正(警察官・警視)伊藤 聡

スタッフ

装置勝野英雄
照明尾藤俊治
衣裳貝沼正一
効果岩田直行
舞台監督中島裕一郎
演出助手兒玉庸策