原題=A Life
作=ヒュー・レナード 訳=丹野郁弓 演出=鈴木茉衣香
12月 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
『ライフ』は、トニー賞を受賞した初めてのアイルランド人劇作家ヒュー・レナード(1926―2009)の代表作です。1979年にアイルランド・ダブリンのアビー劇場で初演され、ハーヴェイ賞最優秀新作戯曲賞に輝きました。舞台では登場人物の現在と過去が交錯し、初老の主人公は、若き日の恋、プライドや頑固さのため失敗した思い出に、いま立ち会うことになります。人はなぜ、もっと素直に生きられないのか――ある人生に捧げるほろ苦くもユーモアと人間愛にあふれた感動作です。
ほろ苦くもユーモアと人間愛にあふれた感動作
アイルランドの田舎町の公務員としてまもなく定年を迎えるドラムは、理性的で聡明な人間だが、プライドが高く皮肉屋で、他人から遠ざけられる人生を送ってきた。ある日、医者から余命を告げられ、青年時代に愛したメアリーを6年ぶりに訪ねる。偏屈なドラムはいつも自分に素直になれず、結局ふたりはたがいに共通の友人ドリー、カーンズと結婚していた。なぜこうなってしまったのか。人生の終わりに、後悔と向き合おうとするドラムだったが……。