劇団民藝

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2019年上演作品

集金旅行

原作=井伏鱒二 脚本=吉永仁郎 演出=高橋清祐

12月 北海道

原作は『山椒魚』『黒い雨』などで知られる井伏鱒二が36歳の頃に執筆した同名の中編小説で、行く先々で二人が出会う一風変わった人びととのやりとりや、同行二人の微笑ましい交情が、井伏文学独特のユーモアにくるまれて、どこか牧歌的風景を感じさせます。初めての井伏作品舞台化にあたり、脚本の吉永仁郎さんは「芝居を観ながら、良質の小説を読んでいるような気分に浸ってもらえたら。そんな静かな喜劇にしたい」と語っています。

あらすじ

東京荻窪のアパートの主人がぽっくり亡くなった。家族も親戚もなく、遺されたのはかなりの額の借金。担保に入ってしまったこの安アパートが気に入ってこの先も住み続けたい居住者たちは一計を案じる。部屋代を踏み倒して夜逃げしていった不心得者たちの郷里を巡り、故人に代わって滞納金を取り立て、借金の返済に当てようというのだ。不運な役を受ける羽目になった十号室の自称"売れない小説家"のヤブセマスオ氏はしぶしぶ中国地方・九州へ向かう。それを知った七号室のコマツランコさんは、同行して各地にいる昔の不実な恋人たちから慰謝料を取り立てたいと……
こうして目的の違う集金人二人の奇妙な道中が始まる。

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