作=吉永仁郎 演出=高橋清祐 補演出=中島裕一郎
5〜6月 中部・北陸
描くことは生きること、愛すること––
洋画家・中村彝(つね)と「中村屋サロン」に集う人びとが織りなす一時代のポートレート
彗星のように画壇に現れ、大正期に活躍した洋画家・中村彝(つね)。肺結核に侵されながらも画業に励み、新進の作家として注目された頃の彝が縁あって住むことになったのは、中村屋裏のアトリエでした。新宿の老舗中村屋の創業者、相馬愛蔵・良(黒光)夫妻がパン屋をこの地に移したのが明治42(1909)年。急速に発展した新宿という地の利を得て店は栄え、美術家、詩人、小説家、学者、俳優などが出入りする文化サロンの役割を果たしていたのです。はじめサロンの女王相馬良に惹かれた彝の気持が、夫妻の娘俊子に移ったことから、やがて彝は中村屋を去ることに。彝を待っていたのは、病苦と孤独に耐え、命を賭して更なる高みを目指した苦闘の日々でした……。
『静かな落日』『集金旅行』の吉永仁郎氏による評伝劇。初演時には「百年近くも前に、流されず、自分たちの心や魂に忠実に生きた人びとがいたことに感動」「吉永戯曲の重厚さと品格が今回も光っていました」などの声が寄せられました。激動の昭和を目前にして薄日の差した大正の時代をさまざまに生きた人びとの姿が、遺された数々の肖像画とともに生き生きと蘇ります。
相馬愛蔵(中村屋の主人) | 伊藤孝雄 |
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中原悌二郎(彫刻家) | 小杉勇二 |
宮田巡査(大杉の尾行) | 松田史朗 |
エロシェンコ(放浪のロシア人) | 千葉茂則 |
大杉栄(無政府主義者) | 境 賢一 |
中村彝(画家) | みやざこ夏穂 |
岡﨑キイ(彝の家政婦) | 塩屋洋子 |
相馬良(愛蔵の妻) | 白石珠江 |
神近市子(大杉の協力者 愛人) | 河野しずか |
相馬俊子(二人の娘) | 印南 唯 |
古川巡査(大杉の尾行) | 梶野 稔 |
山村巡査(エロシェンコの尾行) | 岡山 甫 |
装置 | 勝野英雄 |
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照明 | 松島 勉 |
衣裳 | 宮本宣子 |
効果 | 岩田直行 |
美術 | 深川絵美 |
舞台監督 | 藤澤 徹 |
上演地 | 会場 | 上演期日 | 上演回数 | お問合せ |
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岡崎 | 岡崎市民会館 あおいホール | 2018年5月14日 | 1回 | 岡崎演劇鑑賞会 0564-22-4693 |
名古屋 | 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール | 2018年5月15日・16日 | 3回 | 名古屋演劇鑑賞会 052-932-3739 |
岐阜 | 岐阜市文化センター 小劇場 | 2018年5月17日〜19日 | 3回 | 岐阜労演 058-263-4396 |
江南 | 江南市民文化会館 大ホール | 2018年5月20日 | 1回 | 尾北演劇鑑賞会 0587-55-9346 |
豊橋 | 穂の国とよはし芸術劇場(プラット) 主ホール | 2018年5月22日〜24日 | 3回 | 豊橋演劇鑑賞会 0532-54-1079 |
知多 | 知多市勤労文化会館 つつじホール | 2018年5月25日 | 1回 | ちた半島演劇鑑賞会 0562-77-9392 |
稲沢 | 名古屋文理大学文化フォーラム 大ホール | 2018年5月26日 | 1回 | いなざわ演劇鑑賞会 0587-24-0001 |
伊勢 | シンフォニアテクノロジー 響ホール伊勢 | 2018年5月27日 | 1回 | いせ演劇鑑賞会 0596-22-3060 |
津 | 三重県総合文化センター 文化会館 中ホール | 2018年5月29日 | 1回 | 津演劇鑑賞会 059-228-9523 |
富山 | 富山県民会館 大ホール | 2018年5月31日・6月1日 | 2回 | 富山演劇鑑賞会 076-431-1022 |
金沢 | 石川県立音楽堂 邦楽ホール | 2018年6月3日 | 1回 | 金沢市民劇場 076-263-5057 |
魚津 | 新川文化ホール ミラージュホール | 2018年6月4日 | 1回 | 魚津演劇鑑賞会 0765-24-6635 |
砺波 | 砺波市文化会館 | 2018年6月5日・6日 | 2回 | となみ演劇鑑賞会 0763-33-0725 |
高岡 | 高岡文化ホール | 2018年6月7日・8日 | 2回 | 高岡演劇鑑賞会 0766-21-0027 |
野々市 | 野々市市文化会館フォルテ | 2018年6月9日 | 1回 | 金沢市民劇場野々市鑑賞会 076-294-1488 |
計24回