劇団民藝

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2013年上演作品

八月の鯨

原題=The Whales of August
作=デイヴィッド・ベリー 訳・演出=丹野郁弓

2013年12月4日(水)~19日(木)
三越劇場

老姉妹の静かでささやかな日常を描いた珠玉の名篇を、奈良岡朋子、日色ともゑ、そして篠田三郎さんを客演に迎えておおくりします。
リリアン・ギッシュとベティ・デイヴィスという往年のハリウッド女優2人の共演で映画化され(1987年)、一躍有名になったこの作品ですが、もともとは舞台劇として書かれたものです。
老境にあってもなお自分の人生を見つけようとする人びと。どのように死ぬかではなく、どのように生きるかを探ろうとする彼らの姿は今も変わらず私たちの胸をうつことでしょう。

  • 八月の鯨
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あらすじ

リビーとサラの姉妹は毎年、アメリカ・メイン州沿岸の島にあるサマーハウスで夏を過ごすことにしている。1954年の8月、鯨の訪れを心待ちにする姉妹だが、もう昔のように鯨がこの島にやってくることはない。目が不自由になった姉のリビーは、他人に依存しなければ生きてゆけない自分に腹を立てていた。ますます気難しくなった彼女には、面倒見のいい妹のサラもさすがに手を焼く始末。そんな頃、幼なじみのティシャがサラにある提案をする。リビーを施設に預けて自分と暮さないか、と言うのだ。迷うサラ。さらにロシアの亡命貴族マラノフの登場で姉妹の間には微かな波風がたつ……。

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サラ日色ともゑ
リビー奈良岡朋子
ジョシュア稲垣隆史
ティシャ船坂博子
マラノフ篠田三郎(客演)

スタッフ

装置勝野英雄
照明前田照夫
衣裳宮本宣子
効果岩田直行
舞台監督中島裕一郎