劇団民藝

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2012年上演作品

満天の桜

作=畑澤聖悟 演出=丹野郁弓

2012年12月6日(木)~20日(木)
三越劇場

『カミサマの恋』で、津軽からさわやかな笑いと涙をもたらした畑澤聖悟氏の民藝書き下ろし第2作。青森放送の長寿番組、連続ラジオドラマ『卍の城物語』の作者として歴史分野への造詣が深い畑澤さんが、舞台では初となる時代劇にいどみ、再び奈良岡朋子と手を組みます。野望と裏切りにいろどられた波乱万丈の時代に生きた女たちの生きざまにどうぞご期待ください。

あらすじ

関ヶ原の合戦を制し、群雄割拠の戦国時代にようやく終止符をうった徳川家康。家康は政略結婚を巧みに使い、地方大名を統治していきます。北にシンパを求めた家康は、津軽藩二代目藩主、津軽信枚に養女・満天姫を嫁がせます。一度は芸州、福島正則の養嗣子正之に嫁ぎ、一子直秀をもうけた満天姫ですが、正之は幽閉され獄死し、満天姫は幼い頃から付き従っていた侍女頭・松島を伴い津軽に再嫁したのでした。満天姫は実子である直秀を津軽藩家老・大道寺隼人の養子とし、信枚が石田三成の娘との間にもうけた信義を津軽藩嫡男として育てます。信枚亡き後、葉縦院と名乗る満天姫をある日、家康のブレーンでもあった南光坊天海が訪ねてきます。それは満天姫に生涯を捧げ尽くした松島にとっても大事件の始まりでした……泰平の世を守るため、満天姫と松島は残酷な決断を迫られることになるのです。

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松島(葉縦院の女中頭)奈良岡朋子
葉縦院(満天姫)中地美佐子
おまさ(葉縦院の女中)大越弥生
おきく(葉縦院の女中)森田咲子
大道寺直秀(葉縦院の実子)齊藤尊史
大道寺隼人(直秀の養父、家老)安田正利
大道寺佳(直秀の妻)飯野 遠
南光坊天海(家康の側近)伊藤孝雄
津軽信義(津軽藩三代藩主)神 敏将
別浦政次(信義の小姓頭)塩田泰久
石郷岡得左衛門(信義の小姓)行田 旭
大嶋助次郎(津軽藩御徒目付)吉田正朗

スタッフ

装置島 次郎
照明前田照夫
衣裳緒方規矩子
音楽池辺晋一郎
効果岩田直行
舞台監督中島裕一郎