劇団民藝

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2010年上演作品

峯の雪

作=三好十郎 演出=兒玉庸策

2010年6月22日(火)~7月4日(日)
紀伊國屋サザンシアター

詩人で劇作家の三好十郎は、日本の戦後演劇に大きな足跡を遺しました。民藝では『炎の人―ヴァン・ゴッホの生涯―』(1951年初演、その後2000年まで五たび上演)をはじめ『冒した者』(52年)『斬られの仙太』(68年)『胎内』(73年)『その人を知らず』(2002年)など三好戯曲を数多く上演しています。三好十郎の仕事は21世紀の今日も清新で、新たな感動とともにますます見直されています。『峯の雪』は戦争末期、空襲の最中に脱稿された、生前未発表の戯曲です。

あらすじ

九州のさる窯業地、太平洋戦争が始まる直前の1941年初秋。壺や茶碗を作らせたら名人と誉れ高い老陶工・花巻治平は、軍から奇妙な磁器製品を作るよう強制される。自分の作品を創れなくなっている治平はとまどう。出奔していた次女が三年ぶりに帰ってくる。満州での身にまとうよからぬ噂。やがて真相が明らかになるのだが……。

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花巻治平(陶工)内藤安彦
弓子(治平の長女)中地美佐子
みき(治平の次女)新澤 泉
治六(治平の弟子)千葉茂則
お杉(運搬婦)大黒谷まい
志水卯七(陶工)安田正利
宇多宗久(美術商)伊藤孝雄
塩沢勝彦(陶磁器会社専務)山本哲也
外記定男(軍需工業研究員)神 敏将
寄山新吾(海軍士官)塩田泰久

スタッフ

装置内田喜三男
照明前田照夫
効果岩田直行
衣裳前田文子
舞台監督中島裕一郎