劇団民藝

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2008年上演作品

海霧

原作=原田康子 脚本=小池倫代 演出=丹野郁弓

2008年12月6日(土)~20日(土)
三越劇場

広大な未開の地・北海道で人生を切り拓いていった男たちと、それを支え続け凛々しく生きた女性三代の物語『海霧』。原作は原田康子さん[1928-2009]が自身の血族をモデルに綿密な調査を行って書き上げ、2003年に吉川英治文学賞を受賞した長篇大河小説。同じく北海道在住の劇作家・小池倫代さんの脚本により、満を持しての舞台化です。たくましく生き抜いた一族の壮大なストーリーは現代の私たちに圧倒的なエネルギーで迫ってきます。樫山文枝が平出さよ役の演技で2008年紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞しました。

あらすじ

新天地への夢を求めて佐賀から釧路へと渡り、店を開いた平出幸吉と妻さよ。やがて隆盛を極めた平出商店の悩みの種は、跡取りである男まさりの長女リツと婿の不仲でした。孫の千鶴が誕生したことでこれからは順風満帆と思えたのも束の間、平出家には次々と荒波が押し寄せます。過酷な風土の中で明治、大正、昭和を生き、一族を見守り続けたさよの胸には、いつもあの北の海の「深い霧」があったのでした……。

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平出幸吉伊藤孝雄
さよ樫山文枝
リツ中地美佐子
ルイ桜井明美
千鶴中地美佐子
神部修二郎みやざこ夏穂
啓三郎齊藤尊史
モンヌカル境 賢一
浜野たき大越弥生
入江雄作神 敏将
助川イク吉田陽子
シノ川岸紀惠
勝田六兵衛松田史朗
伊沢末治神 敏将
ヒサ渡辺えりか
ヨシ藤巻るも
タミ庄司まり
リツ(七歳の頃)海津 更 (劇団ひまわり)
千鶴(七歳の頃)峰岸花奈 (劇団ひまわり)
医者大場 泉
あんこ(丁稚)たち吉田正朗

スタッフ

装置勝野英雄
照明前田照夫
音楽池辺晋一郎
衣裳緒方規矩子
効果岩田直行