劇団民藝

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2020年上演作品

ワーニャ、ソーニャ、マーシャ、と、スパイク

作=クリストファー・デュラング
訳・演出=丹野郁弓

9~10月 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

作家のクリストファー・デュラングは1949年生まれ。アメリカの戯曲賞であるオビー賞の常連で、荒唐無稽な喜劇を得意とし、その作風はしばしば不条理劇とされています。『不幸せな人々をめぐる喜劇』と評されたこの芝居は、2013年度トニー賞をはじめ数々の賞を総なめにしました。場面設定も登場人物名も明らかにチェーホフから借りていますが、これは決してチェーホフのパロディではなく、生き続けることが難しい年代にさしかかった人々の哀感が醸し出す可笑しみを描いています。『近年これほどまでに面白い喜劇がブロードウェイにあっただろうか』と全米批評家をうならせた傑作戯曲に挑みます。
アメリカ、ペンシルベニア州にある古びた邸宅。亡きこの家の主人は熱烈なチェーホフ・ファンで、子供たち3人にチェーホフの登場人物の名前をつけた。今は初老になった息子のワーニャと養女のソーニャはこの屋敷を守りながら退屈な毎日を送っている。ある日、映画スターである妹マーシャがこの近所で開かれる仮装パーティに出席するために戻ってきた。5回の結婚に失敗した彼女は若い恋人スパイクを連れている。実は、両親の介護と看取りのためワーニャとソーニャは無職であり、生活費はマーシャの仕送りに頼ってきた。しかしマーシャの仕事も今はいささか落ち目であり、彼女はこの家を売る、と宣言する。マーシャとソーニャ、女同士のライバル意識に火がつき、ワーニャの静かな生活に波風がたつ。

主な出演