原作=藤沢周平 脚本=吉永仁郎 演出=高橋清祐
2008年10月9日(木)~20日(月)
紀伊國屋サザンシアター
下積みから身をおこし、ひらすら商売に励んできた紙問屋の小野屋新兵衛は四十半ばを過ぎ、心身に老いの兆しを感じていました。妻子との間には隙間風が吹き、生甲斐だった仕事にも虚しさを感じ始めています。時は江戸時代も後半にさしかかった文化年間、この業界に波がたちます。更なる儲けを企む大手の問屋たちの策動のために、新兵衛たち小さな店や仲買人、紙漉人などが窮地に立たされます。身辺が急に慌ただしくなり出したそんなある時、新兵衛はふとしたことから同業者の女房おこうと知り合い、やがて二人は許されない不義の恋へ……。
| 新兵衛(紙問屋小野屋) | 西川 明 |
|---|---|
| おたき(新兵衛の妻) | 塩屋洋子 |
| 幸助(新兵衛の息子) | みやざこ夏穂 |
| おいと(新兵衛の娘) | 花村さやか |
| 喜八(小野屋の番頭) | 内藤安彦 |
| 倉吉(小野屋の手代) | 塩田泰久 |
| 由之助(紙問屋丸子屋) | 伊藤 聡 |
| おこう(由之助の妻) | 日色ともゑ |
| おつぎ(おこうの姪) | 新澤 泉 |
| 彦助(紙問屋塙屋) | 伊東理昭 |
| 山科屋(紙問屋) | 田口精一 |
| 須川屋(紙問屋) | 今野鶏三 |
| 万亀堂(紙問屋) | 吉岡扶敏 |
| 兼蔵(紙仲買人) | 梅野泰靖 |
| 「井筒」の番頭 | 和田啓作 |
| 常七(岡っ引き) | 安田正利 |
| 漁師 | 岩下 浩 |
| 若い漁師 | 梶野 稔 |
| 「あけぼの」の女中 | 庄司まり |
| 水茶屋女中 | 渡辺えりか |
| 「花井」の女中 | 川岸紀惠 |
| 若い新兵衛 | 平松敬綱 |
| 装置 | 堀尾幸男 |
|---|---|
| 照明 | 中川隆一 |
| 衣裳 | 貝沼正一 |
| 効果 | 岩田直行 |
| 舞台監督 | 内田喜三男 |