2025年10月10日
劇団民藝演技部の俳優、水谷貞雄(みずたに・さだお、本名)が、2025年9月29日(月)午前4時22分に心不全のため東京都町田市内の病院で逝去しました。91歳でした。
葬儀は10月7日(火)に家族葬にて執り行われました。喪主は妻の水谷ゆり(劇団民藝の俳優・田畑ゆり)。
お問い合わせ先は劇団民藝へお願い致します。
なお、故人の遺志により香典・供花は辞退いたします。
ここに謹んでお知らせ致します。
水谷貞雄 (みずたに・さだお)
1933年11月26日、神奈川県横浜市出身。早稲田大学法学部を卒業後、1956年に劇団民藝附属水品演劇研究所入所、58年劇団民藝俳優教室を経て59年に劇団民藝の研究生、62年に劇団員となる。
初舞台は1958年『法隆寺』群衆。
2000年から2022年まで日本新劇俳優協会理事をつとめた。
主な舞台は、木下順二作『冬の時代』二銭玉(1964)、『オットーと呼ばれる日本人』ジョーと呼ばれる日本人(66)、『審判』弁護人(70、2006、18)、チェーホフ作『櫻の園』フィールス(74)、アンネ・フランク原作『アンネの日記』オットー・フランク(79〜80、84〜85、90〜93)、久保栄作『林檎園日記』安部正義(84)、斎藤憐作『グレイクリスマス_』三橋(92〜93、95〜96)、吉永仁郎作『静かな落日』志賀直哉(2001、05、09〜12、14)、『集金旅行』相原作之助(13、16〜17、19〜21)、『新・正午浅草―荷風小伝―』永井荷風(19、22)など多数。
2020年、『新・正午浅草』永井荷風役で読売演劇大賞優秀男優賞を受賞(当時86歳で最年長受賞)。同作は2022年7〜8月に中部北陸を巡演(20ステージ)、88歳での旅公演だった。
外部の舞台では『放浪記』『請願』『メアリー・スチュアート』など。
2010年からは妻・田畑ゆりと「水田(すいでん)の会」を発足し『ジン・ゲーム』などを各地で上演。