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劇作家・吉永仁郎さんがご逝去されました。

2022年3月22日



劇作家の吉永仁郎(よしなが・じろう、本名)さんが3月12日(土)午前11時42分に東京都中野区のご自宅でALS(筋萎縮性側索硬化症)のため逝去されました。92歳でした。
葬儀は3月19日(土)にご家族のみで執り行われました。喪主はご家族一同(吉永和夫、真理子、久美子)。
お問い合わせ先は下記、劇団民藝へお願い致します。
ここに謹んでお知らせ致します。

吉永仁郎(よしなが・じろう)
1929年10月25日、東京本所区(現・墨田区)生まれ。51年に早稲田大学第一文学部英文科卒業、以後都内の中学校に英語教師として勤務。そのかたわら劇作修行を始め、54年、舞台芸術学院講習科卒業。55年より3年間、劇団虹の会で『印鑑』などの習作数篇を執筆するも以後演劇から離れる。

40歳になった頃ふたたび劇作を始め、74年、劇団東演で『勤皇やくざ瓦版』上演(八田元夫演出)。以後、民藝、文学座、俳優座、蟬の会などに戯曲を多数書き下ろした。
主な上演作は、1982年『すててこてこてこ』(民藝、渡辺浩子演出)、83年『夢二・大正さすらい人』(民藝、渡辺浩子)、1985年『芝居–月もおぼろに−』(文学座、加藤武)、1989年『季節はずれの長屋の花見』(俳優座、阿部廣次)、90年『夏の盛りの蟬のように』(蟬の会、渡辺浩子)、91年『彫刻のある風景 新宿角筈』(文学座、加藤武)『さりとはつらいね…』(俳優座、三木のり平)、92年『蜆川』(劇団潮流、香川良成)、94年『滝沢家の内乱』(蟬の会、渡辺浩子)、2001年『静かな落日−広津家三代−』(民藝、高橋清祐)、04年『風の中の蝶たち』(文学座、山田風太郎原作、戌井市郎演出)、05年『深川暮色』(民藝、藤沢周平原作、高橋清祐演出)、07年『リビエールの夏の祭り』(俳優座、中野誠也)、13年『集金旅行』(民藝、井伏鱒二原作、高橋清祐演出)、15年『二人だけのお葬式』(青年座、金澤菜乃英)、18年『大正の肖像画』(民藝、高橋清祐)など多数。
90歳を過ぎても創作意欲は衰えず新作を書き下ろし、21年4月上演(20年より延期)の『どん底−1947・東京–』(民藝、マキシム・ゴーリキー原作、丹野郁弓演出)が最後の劇作になった。著書に『吉永仁郎戯曲集』(全4巻)がある。

昨年12月には民藝『集金旅行』が東京で再演され、今年7・8月には民藝『新・正午浅草−荷風小伝−』(19年初演、演出も)中部北陸地方の巡演、12月に加藤健一事務所『夏の盛りの蟬のように』東京・京都公演が予定されている。

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電話044-987-7711/ FAX044-986-0034

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