2025年上演作品

シライケイタ新作(仮)

作・演出=シライケイタ

11-12月 東京芸術劇場シアターウエスト

 数えきれない悲劇を生んだ関東大震災後の朝鮮人虐殺。あれから100年が過ぎ、来年は戦後80年、日韓国交正常化から60年。時を経るなかで虐殺はなかったとする否定論やヘイトクライムは度々繰り返されてきました。しっかりと振り返らなければ、いつかまた世相が凶行を起こすかもしれません。自身の劇団温泉ドラゴンで上演した日韓三部作をはじめ、日本と韓国にかかわる作品を手掛けてきたシライ氏が日本の加害の歴史にふたたび向き合う新作です。

あらすじ

 1923年9月1日に首都圏を襲った関東大震災。死者・行方不明者10万人以上という未曾有の災禍の混乱のなか、様々な流言(デマ)が飛び交う。やがて「朝鮮人が武装して来襲する」「朝鮮人が井戸に毒を入れた」といった根拠のない伝達を信じた住民の自警団や軍人らによって多くの朝鮮人、中国人らが標的にされてしまう……戒厳令下で市民になにが起きていたのか。私たちが暮らすこの地でおよそ100年前に起こった決して忘れてはならない出来事を、ある家族を通して今の私たちの物語として描く。

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主な出演