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2000年1・2月 文化庁芸術創造特別支援事業 劇団民藝創立50周年記念 アンナ・カレーニナ レフ・トルストイ/原作 ヘレン・エドマンドソン/脚色 丹野郁弓/訳・演出 紀伊國屋ホール(新宿) |
解説
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劇団民藝は西暦2000年に創立50周年という記念すべき年をむかえます。 |
物語
| 19世紀末、ロシアの高級官僚カレ−ニンの妻アンナ(河野しずか)は、 一人息子のセリョ−ジャにも恵まれ、何不自由のない生活をしていた。 ある日、彼女は、兄のスチ−ワ(内田潤一郎)が女性問題を起こした結果、妻ドリ−との間が不仲になっていることを知り、 その仲裁のためペテルスブルグからモスクワにやってくる。 降り立った駅で彼女が出会ったのは、美しい青年士官ヴロンスキ−(伊藤聡)だった。 彼は美貌の人妻アンナに強く心を惹かれる。 夫との日々の倦怠から、アンナもまたヴロンスキ−の若々しい情熱に心を奪われ、 二人はいつしか激しい恋に落ちていくのだった。 彼女の人間性を理解せず、世間体を重んじる夫カレ−ニン(三浦威)は、 二人の恋愛を黙認し、そのことでなお一層傷つくアンナは、 ついに、欺瞞に満ちた社交界と家庭を捨てる決心をし、ヴロンスキ−との破滅的愛情に走っていくのだった… 一方、ドリ−の妹キティ(花村さやか)は、ヴロンスキ−に娘らしい恋をしていた。 しかし、その恋が成就しないと知った失意の彼女は、 スチ−ワの友人であり、理想主義的な地主貴族レヴィン(千葉茂則)との静かで穏やかな愛情に目覚め、 周囲に祝福されて幸せな結婚生活を送る。 アンナ・カレ−ニナが紡ぎだす劇的な主筋を彩るように、 この平凡だが幸福な二人のエピソ−ドが織り込まれ、スト−リ−は進行していく。 |
| スタッフ |
キャスト |
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| 原作 | レフ・トルストイ | アンナ | 河野しずか | |
| 脚色 | ヘレン・エドマンドソン | レヴィン | 千葉茂則 | |
| 訳・演出 | 丹野郁弓 | ドリー | 船坂博子 | |
| 装置・美術 | 松井るみ | カレーニン | 三浦 威 | |
| 照明 | 高見和義 | ヴロンスキー | 伊藤 聡 | |
| 衣裳 | 前田文子 | スチーワ | 内田潤一郎 | |
| 効果 | 岩田直行 | キティー | 花村さやか | |
| 制作 | 中村起子 | 鉄道駅の未亡人 | 箕浦康子 |
原作
レフ・トルストイ (Lev Nikolaevich Tolstoi )
ロシアの代表的な作家。
1828年ヤースナヤ・ポリャーナに、伯爵家の四男として生まれる。
処女作は1852年に発表された「幼年時代」。
「アンナ・カレーニナ」は1875年〜77年にかけて執筆。「戦争と平和」(1865〜69)とならび、トルストイの芸術的創作期の頂点の2作品といわれる代表作。
作品に登場するレヴィンはトルストイ自身をモチーフにしていると言われている。
脚色
ヘレン・エドマンドソン(Helen Edmundson)
1964年、リバプール生れ。
マンチェスター大学で演劇を学んでから後、共産主義宣伝活動をする女性だけの演劇集団「レッド・ストッキング」を創設、演技、演出を初めとする幅広い演劇活動を開始する。
この集団のために書き下ろした1988年のミュージカル・コメディ「Ladies
in the Lift」が処女作となる。
ここを離れてから、様々な舞台やテレビで女優として活動していたが、初めてのストレート・プレイである「Flying」が、ロイヤル・ナショナル・シアターのスタジオ公演として上演されてから、脚色家に専念することになった。
他の作品としては「The Clearing」(1993年、ジョン・ホワイティング賞受賞)、女流作家ジョージ・エリオットの「The
Mill on the Floss」(1994年)の脚色によって一躍脚光を浴びることになる。
「アンナ・カレーニナ」(1992年)は、彼女の初めての脚色作品であり、タイム・アウト賞、舞台監督協会賞を受賞し、イギリス各地およびカナダ、またシンガポールを始めとするアジア各地をツアーし、反響をよんだ。
俳優ジョナサン・オリバーと結婚、ロンドン在住。
訳・演出
丹野郁弓 (たんの いくみ)
東京都出身。早稲田大学卒業。
1982年劇団民藝演出部に研究生として入団。85年劇団員となる。
演出部員として多数の公演に参加。
初翻訳作品は88年上演の『ナッツ』。
その後、89年『ベネファクターズ』91年『渇いた季節の中に・・・』92年『ガイジン』94年『怒りのぶどう』(渡辺浩子と共訳)97年『あっぱれクライトン』と続く。
95年『青春の甘き小鳥』は翻訳・初演出。
97年『アニマル・ファーム』翻訳・演出をへて、本作に挑む。<いずれも劇団民藝が上演>
また、97年「エニシング・ゴーズ」(東宝ミュージカル)、「幸せの背くらべ」(銀座セゾン劇場)の翻訳が評価され、第四回湯浅芳子賞を受賞した。
おもな出演
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■河野 しずか(こうの しずか) …アンナ 劇団四季研究生をへて1980年民藝へ。 初舞台は武者小路実篤作『息子の結婚』三好たか子(81)。 おもな舞台はT・ウィリアムズ作『青春の甘き小鳥』ミス・ルーシー(95)、瀬戸内寂聴原作『遠い声』師岡千代子(97)、小幡欣治作『根岸庵律女』河東茂枝(98)、斎藤憐作『グレイ クリスマス 五篠家の人々』五篠慶子(98〜99)などがある。 外部の舞台でも、現在上演中の「放浪記」に出演している。 若手の中でも大事な役柄を担わされ、成長期を迎えている。 ■千葉 茂則(ちば しげのり) …レヴィン 1977年に劇団民藝研究生となり、84年劇団員となる。 おもな舞台は湯山浩二作『ジャングルの刻』特攻、B・ブレヒト作『第二次大戦のシュベイク』ミューラー、H・イプセン作『民衆の敵』ビリング、W・シェイクスピア作『リア王』エドマンド、B・フリール作『ルナサの祭りの日に』ジェリーなどがある。 最近はT・ウィリアムズ作『青春の甘き小鳥』スコティ(95) 、木下順二作『巨匠』A(97)、A・ミラー作『るつぼ』ジョン・プロクター(98)、村田喜代子原作『蕨野行』団右衛門(99)などがある。 難解な役柄に取りくみ、若手男優のトップを走っている。 |
海外の劇評より
心踊る三時間。…小説は傑作だが、舞台化は非常に難しい。
以前、別な脚色の芝居を見た時は、悍ましくも退屈であった。
その点この脚色は模範的だ。分かりやすく、ナチュラルな会話から成り、現代的でありながら、トルストイの詩の心は少しも損っていない。
期待をはるかに上回る出来である。 <ザ・タイムズ / マ−チン・ホイル評>
この芝居を見たからといって、小説を読んだことにはならない。
しかし、小説家には手の届かない何かを、この舞台は実現している。
舞台の上では沢山の事柄を同時進行で処理することができるからだ。
振り付け…ワンダフル。
道具…息をのむ。
演出…熟達の技。…すべてにおいて、見事だ。 <インディペンデント / ア−ヴィング・ワ−ルド評>
ヘレン・エドマンドソンの輝かしき脚色。
あれほどまでに膨大な原作をこれ程凝縮して、だが、雄弁に語り尽くした舞台は、他に思い付かない。
素晴らしい。 <サンデ−・タイムズ / ジョン・ピ−タ−評>
小説と芝居とは形も構造も違うので、小説の脚色化は、ドラマチックなクライマックスを何ら得る事なく、ともすれば退屈な語りがひたすら続くという事になりかねない。
ヘレン・エドマンドソンの脚色が優れているのは、語りの複雑さにも拘らず、彼女がこの落とし穴に嵌まらなかった点にある。
これ程心を満たす芝居は非常にまれである。絶対に見逃すべきではない。 <タイム・アウト / ジェイン・エドワ−ズ評>
エドマンドソンの傑出した腕前は、共通点のないアンナとレヴィンを対照的に主役に据えた点に発揮されている。
この二人は小説ではたった一度しか顔を合せないのだが、エドマンドソンは、テレパシ−でむすび合わされたようにこの二人を繋ぎ合せ、それぞれの愛が進行する経過とともに、恋におちることのエクスタシ−と苦悩を、互いが反映するような形で描写している。
<ワッツ・オン / ニ−ル・スミス評>
劇団民藝公演
アンナ・カレーニナ
公演日程表
2000年1月19日〜2月1日
紀伊國屋ホール(新宿東口)
| 月日 | 1/19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 2/1 |
| 曜日 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 |
| 1:30 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
| 6:30 | ○ | ○ | ○ | ○ |
☆入場料
一 般 6,000円+消費税300円
学 生 4,500円(消費税込)
中高生 3,150円(消費税込)
☆前売開始=12月2日(木)
☆お申し込み・お問合わせ
劇団民藝
〒215-0035 川崎市麻生区黒川649-1
TEL 044-987-7711
FAX 044-986-0034
劇団民藝青山事務所
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チケットぴあ 03-5237-9999・9988
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ローソンチケット 03-3573-1012・03-3569-9900(Lコード32644)
キノチケットカウンター
(新宿東口・紀伊國屋本店5階/店頭販売のみ)