福島大学松川資料室
松川事件の現場から程近い丘陵地に位置する福島大学に松川資料室があります。
「松川事件を風化させてはいけない、後世に正しく伝えなければ。そんな機運が地元で高まってきて1988年に開設されました」。2011年11月にたずねたところ、開設以来ずっと資料を収集・整理されている伊部正之先生が迎えてくださいました。
研究ファイルや資料書籍が四方の壁を埋め尽くしています。その内訳は、裁判資料約400点、ハガキ、手紙類約20,000点をはじめ新聞・雑誌の切り抜きや裁判長への嘆願書などなど。犯行時、線路を外すのに使われたものとほぼ同じ大きさのバールとスパナ、そしてレールが見本としておいてありましたが、実際に手にとってみるとその重みをずっしりと感じます。
伊部先生は、部屋のあちこちからすぐさまに資料を取り出してくださいます。事件現場の地図や事件発生から無罪判決にいたるまでの年表が記された展示用パネルや記録写真。映画『松川事件』のポスターやシナリオ、会員券。広津和郎の生原稿。さらに支援集会などで使われた手ぬぐいや扇子……。そこには元被告一人一人のお名前がありました。
「松川事件の現場をご案内しましょう」と、伊部先生。
車を降りたのは、大学から10分ほど走った田んぼ道。しばらく歩いた先にある小高い丘をめぐるようにのびる単線のゆるいカーブ、そこが戦後最大の冤罪事件の発生現場です。見渡す限りなんの変哲もないのどかな田園風景が広がっていました。その一角、現場から少し離れたところに、全員無罪判決を実現した「松川運動」を記念する「松川の塔」が立っています。
詳細は松川資料室WEBサイトをご覧ください。
お電話でのお問い合わせは福島大学地域連携課まで(電話024-548-8012)。

